車いすリフトの異常傾き

医療法人H様から12ヶ月点検と同時に、リフト修理のご依頼をいただきました。症状として

は、リフトを格納する際に上昇からスライドに変わる瞬間にガタっと強い振動が起こるとのこ

と。車をお預かりしてその原因を探ることとしました。 まずは自分が乗って確かめましたが、

何度上げ下げしても振動は起こりませんでした。そこで2人乗って確かめたところ、今度は症

状と同じ強い振動が起こりました。2人乗ったときのリフトの動きを見てみると、リフト上昇

時にプラットホームが右に傾いていることがわかりました。上昇からスライドに変わる瞬間

に、プラットホームが左右違う高さになっていることにより、瞬間的に強い振動が起こったと

考えられます。 ではプラットホームが右に傾く原因は何でしょうか。 一つには、リフトを昇

降させる働きをする油圧シリンダー内の作動オイルが汚れて、油圧シリンダーの動きが鈍く

なっている。もう一つには、リフトに荷重がかかりすぎて、油圧シリンダーが故障し始めてい

る。です。 作動オイルの交換は比較的簡単にできますが、シリンダー交換は非常に時間もかか

り費用もかさみます。そこで今回は、作動オイルを交換して様子を見ることにしました。 リ

フトの作動オイルは新品では無色透明でサラっとした液体ですが、ドレインから出てきたもの

は真っ黒でザラザラしていました。作動オイルは一度に全量抜けないので、排出と注入、リフ

ト昇降を何度か行いオイルの入れ替えをしました。 作動オイル交換後、2人乗っても振動が起

こらないことを確認して、車をお返ししました。その際、リフトの定員が1人であることを伝

え、極力1人乗車を守っていただくようにお願いしました。釘を刺すようでしたが、さらに症

状が悪化した場合はシリンダー交換で費用が大きくかかることもお伝えしました。 急いでいる

と、ついつい2人乗ってしまうこともあるかと思いますが、リフトの過重オーバーとなり装置

にダメージを与える恐れがありますのでご注意ください。

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#日本福祉車両協会 日本福祉車輌販売

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